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ふらっとハイキングへ行くつもりが、
目一杯の雪が積もる杓子山へ行く羽目に。

以前から、SNSでチラチラと見掛けた杓子山。山頂からの富士山の眺めが素晴らしいのに加えて、インスタ映えしそうな杓子山プレートとベルが印象的だ。

都心から車で走ること約2時間。この日は、全く渋滞なくスムーズに目的地へたどり着けた。登山口となる「鳥居地峠」近くにある「村民ふれあいホール」の駐車場に車を止めさせていただいて準備を始めます。

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前週に降った雪が道路にどれほど残っているのか不安だった。忍野の観光協会に電話して道路状況をお伺いしたら、スタッドレスタイヤじゃないとダメだとのこと。大通りはいいけど小道はだめだよと教えてもらいました。
確かに、高速を降りてから主要道路を走っているうちは、道路に雪はほぼなかった。しかし、ちょっと小道に入るとカチカチに凍っていた。

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鳥居地峠までの林道は、雪で覆われていた。前週に降った雪がこれでもかと積もっている。しかも、まだふわふわの新雪だ。

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鳥居地峠へ到着。
ここから今日のハイクアップ。
まず、高座山を目指す。

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雪の上についた、動物の足跡と思われる。
いったい何の足跡なのか分からないが、いろんな動物の動きを想像して、足跡の主に思いをはせる。こんな寒い世界で生きてゆくなんて大変だよね。

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木漏れ日が綺麗だ。
一面白い雪の大地に、木々の影が自然の線を映し出す。
空の青さと相まって不思議な感覚を覚える。

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途中、振り返るとそこにはドドーンと富士山が構えていた。
なんとも大きな富士だ。日頃見ている頭だけではなく裾野からしっかりと全容が視界に入る。
おそらく、登山道だと思われる道跡がついているのが分かる。

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この日は、とにかく晴天だった。
太陽が目一杯攻めてくる。
しかも、ほぼ無風。

でも、外気温は氷点下5℃前後
止まると寒いけど、歩くと暑い。

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高座山へ向かう道は、大きく切り開かれており、富士山側の眺望が素晴らしい。
下から見ると、禿山に見てるけど登ると感動しますよ。

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鉄塔があった。
久しぶりに鉄塔の下で写真。
丹沢とか奥高尾だと、鉄塔が沢山有るよね。

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ここ「ハングライダー離陸台」です。
ここから富士山方面へ向けてテイクオフするなんでどんな感じなんだろう。
きっと気持ちいいんだろうな。

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がんばって道を進みますが、どんどん雪が深くなっていきます。
最高で膝上あたりまであったかな。

トレース泥棒しちゃいました。

ちなみに、この日はこんなに積雪があるとは思わず、ファストハイクシューズで来てしまった。ゲイターも一応持っては行ったけど、いいかなっと思い車に置いてきた。その結果、もう足の中ビチョビチョです。
ちゃんと備えないといけませんね。反省。

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がんばって、杓子山の山頂へ到着。
おー、すごい眺め。もう富士山のデカさがドーンていう感じです。
この日は、天気にほんと恵まれて快晴かつ無風という最高のご飯日和。

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富士山を眺めながらお昼を頂きます。


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ちょうど少し前、山より道具の寺澤さんが、某コンビニで手に入るホルモン鍋を絶賛していたのをFBで見かけたので、この日のために購入してきました。
ちょっとザックの中で溶けちゃったけど、火を入れるとあっという間に温まりました。
このホルモンがうまいことうまいこと。絶賛していたのが肯ける。
〆にうどんを入れた。これかなり美味い。
卵を買ってくるのを忘れたことが悔やまれますが、それでもかなり美味しかった。

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同行者に頂いた皮ごと食べられるぶどう。
これがまたまた美味しかった。
山で食べる果物の甘さって最高だと思う。
へろへろになって汗かいた後に口に入れるとファンタジーだね。

ご飯を食べるときや休憩のとき、役に立ったのがこれ
そう、サーマレストのZシート。
やっぱり、お尻が冷たいのは嫌なのでこいつは必須です。
雪の上に敷いても問題ない。かなりの優等生。
初代Zシートを昨年末の雲取山で無くしてしまったので、2代目を投入しました。
なんと、初代にはなかった畳んで止めるためのショックコードが付いている。
私は、自作して付けていましたが、やっぱり要望があったのかな。




ちなみに、このZシート、どちらが表か論争がありますが、銀のほうが上です。

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最高のお昼を食べて、最高の富士山を眺めて、幸せ。

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下山の途中は、つい先日、入笠山で仕入れたヒップソリを試す。
雪がふかふか過ぎてうまく滑らない。それほど良い雪だった。
スノーシューだったら、かなり楽しめたと思う。

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当初は、杓子山の山頂から鹿留山方面へ向かう周遊ルートを予定していた。
しかし、山頂からそちらがへ向かう道にトレースが無い。
いままで登ってきた道の積雪量から考えて、ここからラッセル祭りは避けたい。
そういう事情から、ルートを変更してピストンして戻ることにした。

帰りは、鳥居地峠を経由ぜずに直登ルートを下りてきた。
ここがまた気持ち良い道だった。

山と高原地図には載ってない破線ルートだけど、積雪があるいまなら最高に気持ちが良い道だった。普通の地形図にはのっているので気になる人はチェックしてみてください。


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立ち寄り湯は、”紅富士の湯”へ
いい温泉でした。そう、いい温泉ではあった。
露天風呂よかった。

もっとも、ここサウナが残念だった。

なんと、水風呂が無い。

あったのは、ぬるい源泉湯。
それじゃだめなんです。整いません。

110℃と18℃の交換浴こそ至上。
ほんと残念でした。

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さて、気持ちを持ち直して、下調べしていたレストランへ。
”いねや”さんの駐車場へ入ってみると、なんと”CLOSED"の札がぶら下がっている。
まさかの臨時休業に当たってしまったか。

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一応、念のためにお店の方にお休みか伺ってみたところ。

なんと、入店OKとのこと。

なんでも、団体の予約が入っており、一度に多数のお客を迎えられないのでCLOSEDの札をぶら下げていたそうです。入れてよかった。

ここのお店のおすすめは、ビーフカレー、ハンバーグ、ポークステーキなど。
どれも美味しそうでした。

生唾を呑み込みながら、私がオーダーしたのは、

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そう。ビーフカレー。

カレーが大好物なんです。
お店がおすすめするカレーなら、食べないわけにはいかない。

ここのカレー、いままで食べたことのないカレーの味でした。
普段、神保町界隈のカレー屋を食べ歩く私ですが、お初の味かも。
美味しい。ビーフもボリュームがあります。

お腹も満たされゆっくりしていたら、いい時間になってしまった。
帰り渋滞していたらどうしようかと心配したけど、取り越し苦労でした。
先週に引き続き、ノー渋滞の中央道で帰路へ。あっという間に新宿界隈まで戻ってこれました。

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運転を終えて一杯。うまぁ。

杓子山、とてもいい山でした。
天候に恵まれたこと、類まれな積雪と、ついてることだらけの1日でした。

きっと、こんなに雪が積もった杓子山は稀なんでしょう。
貴重な経験を得られました。

しばらく寒さが続きそうなので、まだまだ雪を楽しめると思います。