入笠山へは、都心部から約2時間30分ほど。
中央道をひた走り、諏訪南インターチェンジで降りたら、下道を10分ほどで富士見パノラマリゾートへ到着。
かなりアクセスが良い山です。ほぼストレスフリーで行けます。
富士見パノラマリゾートスキー場には、かなり大規模な無料駐車場があるので駐車場に困ることはまずないと思う。下にいくつも駐車場があって第5駐車場くらいまであるのかな。
ゴンドラが動くのは8時30分、それより少し早く着くように目指していけば、よりゲレンデに近い駐車場へ車を止めらる。この日は、8時15分着で第1駐車場の真ん中ほどに車を止められた。
隣の軽トラのおっちゃんは、荷台にスキー板、ストック、ブーツを載っけてサクッと遊びに来ている感じでかっちょよい。
スキー場が地元にある人は、シーズンパス買って気が向いたらふらっと遊びに来れるのかな。
そういうのもいいね。
入笠山へは、スノーシューをやってみたくてやってきた。
私は、まだスノーシューをやったことがないので、いったいどんな感じなのか興味があった。
ここ富士見パノラマリゾートでは、スノーシューのレンタルを行っいる。スノーシュー単品だと1日2000円で、スノーブーツ付きでも2500円とお手軽価格。いきなりスノーシューを買うのもなんだから、ちょっとスノーシューをかじってみたい人には、このレンタルサービスを利用してみるといい。
マナスル山荘でもスノーシューなどのレンタルを行っている。
つま先を入れて、ダイヤルを押してクルクルと回して締めるだけ。
履いたり脱いだりがとても簡単。もっと面倒なのかと思っていたけど、そんなこともないのかな。
MSRのものとかは、もっと面倒なのかもしれないけれど。
スノーシューをレンタルしてから、ゲレンデを横切ってゴンドラ乗り場へ向かう。
今日は、下から1700mくらいまで、一気にゴンドラで上がります。
歩くのは、山頂駅から山頂間の標高差200mとお散歩程度。
待つことなく、すぐにゴンドラに乗れるほど空いていた。
途中、すれ違った”ピンクゴンドラ”。
1台しかないみたい。ちょっと昭和の香りがするね。
5分ほどで山頂駅に到着。
ゴンドラを降りるとすぐゲレンデが広がっている。
その脇に入笠山への登山口がある。
ここ、暖かい時期はお花畑だそうです。またその時期に来ようかな。
時間にして15分ほど歩きます。
この日は、新雪はなく、けっこうカチカチの雪。
スノーシューをやるというよりもアイゼンで歩くほうが無難な感じ。
でも、せっかくレンタルしたので、さそく装着しました。
しばらく歩くと、急に視界がひらけ始めた。
おぉ、綺麗な光景が広がっている。
この湿原手前の勾配が、丁度良いヒップソリポイント。
前日うっかりヒップソリを買ってくるのを忘れてしまった。
諦めていたが、なんとパノラマリゾートの売店で売っていたので購入した。
そのヒップソリの出番だ。
雪質は、ちょっと硬い感じ。
このヒップソリが思いのほか楽しい。
普段、公園の滑り台などで楽しむ大人はいないだろうから、ここぞとばかりに滑る。
滑る人もいれば、転がり落ちていく人もいた。
ひとり、始めると、それを見た人がまた始める。
みんな、雪遊びが大好きなようだ。
本日のバックパックは、山と道の"mini"
ショックコードが丁度良くヒップソリを固定してくれる。
雪の”白”が、空の”青”を際立たせる。
どうやら、ここは湿原だったみたい。”入笠湿原”
きっと春になれば、まったく違った光景を見られるんだろうな。
この入笠湿原から、徒歩15分ほどいくと、よくSNSで見掛ける”マナスル山荘”がある。
山小屋というより、普通の建物だ。
どこが入り口なのか、ちょっと分かりづらい。
入り口に置いてあったヒップソリ。
このヒップソリ、自分たちのものよりも大きくて良さげ。
これ、マナスル山荘に宿泊してる人は無料で借りられるそうです。
とりあえず、お昼はマナスル山荘で食べる予定ですが、まだ10時50分なので山頂へいくことに。
マナスル山荘から15分ほどで山頂へ登れる。
この辺りから、雪が深くなりはじめる。
ただ、斜面はコチコチに凍っており、スノーシューはキツイ。
ここからは、チェーンスパイクに履き替えて登った。
10本アイゼンかチェーンスパイクがちょうどよい感じ。
他の登山者をみても、10本アイゼンとチェーンスパイクが多かった。
山頂は、登山客で賑わっている。
360度パノラマの山頂。
山頂標識の向こうには、中央アルプスがみえる。
天気が良かったので、景色は最高だ。
こちらは甲斐駒と仙丈などの南アルプス
山頂を満喫したら、長居はせずマナスル山荘へ戻ろう。
この木にぶら下がっている緑の植物は”サルオカゼ”というらしい。
なんとも不思議な感じ。
山頂からの帰り道にあるこの傾斜地が、ヒップソリにはもってこい。
このあたりは、雪が深いのでちょっとハッスルしても大丈夫。
山荘前では、登山客が休憩している。
小屋の中は、すでにお客さんでいっぱいだ。
小屋の中に入ると、その暖かさからカメラのレンズは一気に曇る。
テーブル席とこたつ席があった。
名物の”ビーフシチュー”のほかに、ランチメニューに”カレーライス”がある。
”三元豚のソースカツ丼”も魅力的。から揚げ定食もいいな。
お会計カウンターの横には、沢山、小物が並んでいる。
私は、手ぬぐいを購入。
あら、なんと”ビーフシチュー売切れ?”
いえいえ。大丈夫なんです。
なぜかと言うと、はじめにマナスル山荘へ寄ったとき、小屋の方に「何時頃までに来れば”ビーフシチュー”を食べられそうかですか?」とをお伺いしたところ、なんと「予約しますか?」と返ってきた。
えっ。予約できるの!?と内心思った。がしかし、これは願ってもいないお言葉なので、
「お願いします」と一言(ニコッ)。
そういう訳で、山頂へ登ってから予約時間の12時にマナスル山荘へ降りてきた。
しかし、山荘内は予想外に混んでおり、なかなか席が空かない。
それに上の写真にあるように「ビーフシチュー売り切れ」の札が目に止まった。
あれ、もしかしてこれは食べれないのかなぁと不安になった。
山荘の方には予約をお願いしたけど、その予約は「席」だけなのか、「ビーフシチュー」なのか不確かだったので、忙しく走り回る小屋番さんを捕まえてお伺いしてみたところ、「大丈夫です。予約の方はビーフシチューあります。」と。(ほっ)
大体、小屋についてから、1時間弱近く待ったかな。これにはちょっとした手違いがあったみたいだった。12時に小屋へ戻ってきて、小屋のスタッフの方へ予約の名前を伝えたところ、外で待っていてくれとのことで、外で待機していた。しかし、一向に呼ばれない。
この日の小屋内はとても忙しかったようで、次々来る来客に対応する余裕のない感じが見受けられた。街のレストランなら、ちょっと不快にかるかもしれないけれど、山小屋なら致し方ないねと楽観視していた。ほかの人も怒ることなく順番を待ったりしていた。
何度か、小屋スタッフに声を掛けて、やっと小屋内の席に座れた。
そして、席について直ぐに楽しみにしていた”ビーフシチュー”が出てきた。
おぉー。これが、噂によく聞くマナスル山荘の”ビーフシチュー”か。
スプーンですくって口の中へ。
とても美味しい。
いままで待っていた時間が、より美味しさを引き立ってくれたかな。
ほんとに、とても美味しかった。お肉もごろっと大きいし柔らかい。
うま〜い!(ニコッ)
気になった”から揚げ”も注文。
これがまた美味しい。ガーリックソースがいいアクセント。
そして、食べ終わりかけたとき、小屋の方がこそっと、
「ごめんない。お待たせしてしまったので、これサービス」とお菓子を頂いた。
お心遣いを頂いてしまった。
そして、美味しい”ビーフシチュー”と”から揚げ”を食べ終わったあと、
持参した”OBSCURA COFFEE ROASTERS”の珈琲豆で、coffeeを淹れる。
頂いたお菓子”ガトーノア”が、またcoffeeによく合う。
くるみの歯ごたえと味わいがとてもいい。
もし、マナスル山荘へいったら、”ビーフシチュー”を食べた後に、coffeeと一緒にこの”ガトーノア”を食べてみてほしい。この流れはかなりおすすめできる。
ちなみに、マナスル山荘でランチメニューをオーダーして、SNSに「#マナスル山荘本館」のタグを付けて投稿すると、coffeeが無料で頂けます。
食べ終わったら、店内は混み合っているので、長居はせずにあとにする。
山荘前には、若女将のコハダちゃんがいる。
寄ってくるんだけど、撫ぜられるのは嫌らしい。
でも、寄ってくる。たぶん、なにか食べ物が欲しかったんだろう。
マナスル山荘は、犬連れを許容している。
山荘自身にも犬がいるし、小屋内の飲食も一部で犬連れで利用できる。
そのため、登山客というか雪遊びに来たワンちゃんたちが沢山いる。
大体、ラブラドール・レトリバーかな。
みんな尻尾をふりふりして大はしゃぎしていた。
また、帰り際に湿原でヒップソリをして満喫した。
そんな私達を見た人たちも、ヒップソリをはじめる。
いやぁ〜、これほんとに楽しいな。うまく滑れるように練習しよう。
きた道をてくてく歩いて戻る。
ゴンドラ山頂駅の前からは、八ヶ岳がよく見える。
八ヶ岳の赤岳は、朝方雲に包まれていたが、帰り際には頭が雲から出ていた。
八ヶ岳の山々を横からみれるとは贅沢だな。
また、ゴンドラに乗って帰ります。
なぜが乗り物ってワクワクしちゃう。
帰りのゴンドラに乗ると、なんとお絞りを手渡された。
これは嬉しいサービス。冷えた手や顔に温もりがもどる。
富士見パノラマリゾートやるやないか。
株価が上がったで。
こういうちょっとした心配りに弱い。
ゴンドラの中からは、八ヶ岳がよく見えた。
これは蓼科山だろうか。
下を見るとゲレンデを滑走するスキーヤーたちの姿が。
楽しそうだな。
このスキー場は比較的空いているのかな。
あまり混雑している様子はなかった。
立ち寄り湯は、スキー場のすぐ近くにある温泉”ゆーとろん水神の湯”へ。
1階と2階で、それぞれ男湯女湯を入れ替えているようだ。
1階にはサウナがあり、2階は洞窟風呂だった。
この日は、1階が女湯、2階が男湯となっていた。
サウナに入れないのが、とても残念だった。
お風呂も気落ち良く頂いた。
冷たい空気の中、露天風呂は気持ちがいい。
入笠山は、お手軽に雪山が楽しめる山だった。
マナスル山荘という楽しみもある。
山頂からのパノラマビューも素晴らしかった。
また、行きたい。
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