冬の丹沢歩き2日目。
蛭ヶ岳山荘から、リスタート
午前5時起床。窓から外を眺めても真っ暗で富士山は見えず。
室内を見渡してもみなさんまだ寝ている。
蛭ヶ岳山荘の朝食は6時から。
日の出も6時40分頃なので起きる人が少ないのかなしれない。
テント泊なら、朝4時頃から起き出して6時には出発する。
朝ごはんを作って、テントを撤収して、パッキングし直してとやることが多い。
その点、小屋泊では朝食を取る場合は遅めのスタートになるので朝ゆっくりできる利点があるよね。もし、早立ちしたければ、朝食をお弁当にしてもらって早めに出発するのもありだろ。
なによりも、起きてすぐに暖をとれるのがいい。
この日は、せっかくなので小屋で朝食を頂いた。
5時45分、少し時間よりも早い朝食。
朝食も昨夜と同じく欲しいものを自分で好きな量とる感じです。
写真だと副菜が質素に思われるかもしれないが、これは筆者が朝から食べれないかもしれないと思い少量にしたから。昨夜と同じようにおかずを好きなだけ取り、ご飯とお味噌汁をいただく。
基本的に、ご飯にふりかけとお味噌汁があれば、それだけで十分だ。
でも、あえて要望をあげるとしたら、もう少し副菜の種類を増やして欲しい。卵焼きか目玉焼きやベーコンなどがあると嬉しいかも。
朝食後、出発まで時間に余裕があるので広間でゆったりする。
ストーブにあたって暖をとれるなんて幸せ。普段はエアコンなのでストーブに当たるなんて懐かしい。このちょっとした時間がなんとも優雅に感じる。
蛭ヶ岳山荘は、小屋番さんが二人体制の交代制で運営されているようだ。
宿泊者が多いときは応援の方が登ってくる。
これくらいの規模の山小屋を奥多摩小屋の再建に検討すればいいのに。
宿泊者も30名程度に抑えて、コンパクトな運営体制だ。
もし、私が小屋の経営者なら、毎日カレーライスは鉄板だな。
カレーさえあれば3日はいけるはず。
神保町のまんてんへ行ってあのカレーの作り方を習ってくる。
神保町はカレーの街なんだけど、その中でも私はまんて推しです。
さて、朝6時50分、小屋を出発しよう。
小屋を出ると、小屋脇に備えられている雨水を貯めるタンクは凍っていた。
多分、外気温は氷点下7度ほどだろうか。
風はないけど、陽がないので寒さを感じる。
小屋の脇では、北丹沢山岳センターのトレラン部門のスタッフさんが空き缶潰しをしてました。
昨夜は、宿泊者20名弱だったので応援に来られたそうです。
各小屋には空き缶潰しの道具があります。
それを見つけたら観察するのも楽しみの一つ。
蛭ヶ岳山荘は、ハンマーですね。これきつそう。
では、丹沢山方面へ向けて歩き出します。
昨夜からの雲で視界は悪い。ほとんど雲の中をゆく感じ。
天気がよれけば、綺麗な光景が観れたはずなんだけど、この日は真っ白。
たまに、雲の切れ間から下界が見えた。
下の方は、そんなに天気が悪くないのかもしれない。
蛭ヶ岳から丹沢方面への道は、とても歩きやすい。
ほぼ整備されているといっていい道で、時折、アップダウンはあるものの急激な上りはない。
さっきまで見えていた光景もちょっと目を話すと、
真っ白な雲が覆ってしまう。
これはまた来ないといかんね。
ほぼ視界のないまま歩く。
蛭ヶ岳から1時間ちょっとくらいで丹沢山に着いた。
みやま山荘が霧の中から現れた。
大晦日、今夜の準備が忙しそうだ。きっと宿泊者は満員なんだろうな。
小屋前の温度計を見てみると、氷点下5℃ほど。それは寒いはずだ。
このあと、小屋前のベンチに座ってたら雪が降り始めてきた。
乾ききったパラパラした雪がどんどんザックの上に積もっていく。
視界が悪いので、感動も何もなく通過してゆく。
とにかく、早く鍋割山へ行って”鍋割うどん”を食べたい一心で歩く。
尊仏山荘に到着。
2016年は、こちらに宿泊した。
ここは筆者の希望通り夕食はカレーなのが嬉しい。
この日の尊仏山荘は人がまばらだ。
いつもは人がごった返している山頂や小屋の中も、この日は小屋内にはご夫婦がひと組みのみ。
ここで、少し暖をとった。
いつもの小屋番さんの顔ぶれだ。
筆者が初めて泊まった山小屋がここ尊仏山荘なので、他よりも思い入れがある山小屋だ。
小屋番さんは、こちらのことを覚えていないだろうが、こちらはよく覚えている。
ここに限らず、他の山小屋でも小屋番のことは覚えている。
数年ぶりにみると安心する顔の人とかいたり。
この尊仏山荘はとてもいい山小屋なので、オススメです。
塔ノ岳は日帰りできますが、あえてここに泊まってみてください。
日帰りでは見られない、夕焼けに染まる富士山、東京の夜景、日の出を味わえます。
11時位の塔ノ岳
真っ白で停滞すると寒いので、ささっと通過。
鍋割山へ向かう道は、海側に面して吹き上げてくる風
木々は、樹氷となりっていた。
まだまだ小さいけど、自然を感じることのできる事像ですね。
急ぎばやに足を進めて、ささっと鍋割山へ到着。
やはりここも真っ白。
小屋前に人はチラホラいました。
さすが鍋割といった感じ。
この年の瀬にうどんを食べに来ようとする人が結構いるようだ。
さっそく鍋割うどんを注文。
前に来た時は、秋先だったけど、結構待たされた。
今回は、10分もしないで、あっという間に出てきた。
熱いうどんを頬張る。
うん。美味しい。
寒い冬に食べる暖かい食事って最高に美味しい。
食事を終えたら、この二日間最後の下り道へ。
楽しかった時間が終わってしまうのがとても惜しい。
鍋割山からの下り道、下から10組ぐらい登ってきた人とすれ違いました。
登山道の入り口まで降りてきた。
今日は、えらい沢山の水が並んでるな。
今夜の年越しに備えて持って上がってくれということでしょうかね。
帰り道の林道で、ニホンカモシカに遭いました。
はじめてニホンカモシカを直で目にしたました。
まるでもののけ姫のワンシーンを観ているかのような光景が目の前にありました。
ニホンカモシカのしっかりとした身体が綺麗だった。
野生の動物が描く線ですね。
下山口の大倉へ
この林道は、ところどころコンクリに舗装してるのかな。
はい。下山です。
大倉バス停が懐かしい。
1年ぶりだけど、いつもの感じだな。
トイレ済ませて、靴を洗って、バスを待つと。
お風呂へ寄るために、東海大学前駅に移動
昨年もここで降りてお風呂へいったな。
丹沢に来たらここ”ささんかの湯”です。
館内はとても広い。いつも地元の人でいっぱい。
いつもタオル買うんだけど、ここのタオルは今治タオル。
うちに持って帰ってからも使い道はある。
今年は、サウナを覚えたので、ここ”さざんかの湯”でもサウナへ入ることに。
けっこう、広いサウナで、25人くらいは入れそう。
やっぱサウナは気持ちいいね。水風呂と3往復ぐらいしたかな。
ただ、サウナ室の入り口が二重構造になっていないためか、室温が85℃と低い。110℃位欲しいところだ。室中にいてもイマイチで整わないのが残念でならない。
この点は、ぜひ改善して欲しい。
サウナはいい。
静岡の”しきじ”へ行ってみたい願望が日に日に増してゆく。
身体が温まったあとは、本厚木に移動して食事です。
大晦日なのに営業していたこちらへお邪魔したしました。
お肉食べよ♩ お肉食べよ♫ お肉肉肉肉。笑
やっぱり美味しいね。
昨年の最後の食事は焼肉でシメました。
いきものがかり所縁の地”本厚木”で。
二日間を振り返ると、初日の景色の良さは最高だった。
遠くまで見渡せる冬の澄み渡った空気。富士山横に沈む夕陽。
そして、楽しみにしていた蛭ヶ岳山荘へも泊まれた。
いままでテントがいいと思っていたけど、小屋泊もいいね。
二日目は、終始曇り空で景色は目にすることができなかった。
でも、美味しい食事に身体は喜んでいた。
とても楽しいお山歩きでした。
同行者に感謝。


