2017年のラストハイクは神奈川県の丹沢へ
冬の丹沢山塊は、とても歩きやすい。



2017年最後の山歩きは、神奈川県丹沢山塊最高峰の蛭ヶ岳へ行くことにしました。
毎年、年末は山小屋へ泊まりにいく慣習がここ数年あるからだ。

2017年は、塔ノ岳の尊仏山荘へ泊まったので、今年は、焼肉が食べられると評判のみやま山荘にしようかと思った。しかし、よくよくルートを考えると、西丹沢ビジターセンターからだと日没にギリギリだし、主脈を回る他の登山口からでも厳しい。そこで、蛭ヶ岳山荘に泊まることにした。また、登山口も早朝からいける焼山登山口にした。

1日目、焼山登山口から入り蛭ヶ岳山荘に宿泊し、2日目に丹沢山、塔ノ岳、鍋割山を回って大倉に降りるプランです。
昨年は、丹沢にまったく足が向くことはなく1年ぶりの丹沢です。数年前に夏場の表尾根を歩き、その暑さにやられてからは、丹沢は敬遠ぎみでした。やっと、涼しくなってきたので、この機会に歩いたことのない丹沢山塊の奥地へ行ってみます。  

宿泊予定の蛭ヶ岳山荘は、以前、山友さんが泊まっているのをみて、一度、訪れたい山小屋だったのでとても楽しみだ。


では、当日の朝から。

都心から始発で京王線橋本駅へ向かう。普段の京王線下りの早朝電車は、金曜日の夜に新宿で飲み明かしてきたと思われる人々がゾンビの様に乗り合わせている。この日は、さすがに年末なので、いつもの酔っ払いが酷い車内ではなく、ひっそりとした車内でした。

小一時間ほど揺られて橋本駅に到着。
まだ、外は暗い。だんだんと陽があがってくる。


同行者に、朝から丼物を食べる男がいたので、橋下駅のガード下で朝食を摂ることに。
なか卯って、いつの間にかイマイチになってしまったね。昔は美味しかったのに。残念。

でも、朝食メニューっていいですね。手頃な値段で程よい量の朝ごはんが摂れて。ご飯と海苔、卵、ふりかけで程良い感じに。


橋下駅からは、タクシーで焼山登山口へ向かいます。バス利用だと1度乗り換えが必要なので、人数がいるときはタクシーで向かうのがいいと思います。


約40分程で焼山登山口バス停に着きました。閑散とした場所で、商店等は確認できませんでした。





年末だからか、ほんとひっそりとした空気が流れています。


登山口への取付きは、少し歩いた先にありました。
ここから、蛭ヶ岳山荘まで歩いて行きます。道標がしっかりとあるのでメジャーなルートなんだと安心。この焼山登山口は、ちょっとアクセスが悪いので、普段はなかなか足が向かない。この機会にこの焼山ルートをしっかりと楽しみたい。

それでは、歩きはじめよう。


この日は、素晴らしい晴天
青い空が眩しいく、山々の色合いが目に優しく感じるほど。


外気温は10度ほどで、多少、寒さを感じるが、歩き始めると程よくなってくる。

焼山登山口からの道は、比較的緩やかな勾配の道で、とても歩きやすい。


焼山山頂への分岐に差し掛かった。
巻道もありますが、せっかくなので焼山へ登ってみることに。


山頂は、少し開けた感じの場所で、休憩ベンチと展望台の鉄塔、それに案内看板などがあった。焼山のいわれを読んでみて、昔の偉い人って凄いと思った。

展望台へ登ってみます。


東京都心方面は、おそらく筑波山であろう山まで肉眼で見えます。写真では新宿副都心や大手町の高層ビル群、スカイツリーが確認できます。
東京って意外にも狭いんだよね。ビルに囲まれて暮らしていると気づかないけど。上の方から鳥瞰するとよく分かる。


宮ヶ瀬湖方面。こちらは湖、そして山の向こう側に横浜方面が見える。普段、塔ノ岳などから見る風景とまた違った光景だ。


展望台を降りて先へ進む
気持ちの良い山歩きがつづく。


とても綺麗な風景が広がってる。


写真からでも、気持ちよく歩けるような気がするほど良いコンディションだった。


黍殻避難小屋の手前にある水場へ差し掛かった。この先にも山と高原地図では水場マークが付いているが、どうも枯れていそうなので、ここで今夜のお湯割に使う水を調達していこう。


ちょっと急な脇道を50メートルほど降っていくと沢から水が湧き出していた。


ご覧の通り、もういつ枯れてもいいぐらいの水量だった。500のPETを満たすのに約5分程掛かる。ギリギリのときに訪れたようだ。これから行く人はあまりあてにしない方がいい。


この水場から5分ほどの場所に避難小屋がある。


避難小屋のある場所の前は、グランドのようなに広場になっている。おそらくヘリも降りられるほど広い。所々にベンチもあるので程良い休憩ポイントになる。


「黍殻避難小屋」は、2014年春に建て替えられたまだ新しい建物。これはプレハブなのかな?この日は、先客が中でご飯を食べていたので写真は撮らなかったが、綺麗な感じの小屋だった。
建物横に1人用のトイレも設置されている。避難小屋の屋根に降った雨水をタンクに貯めて、トイレに流す水に利用していた。




セブンの中華そば大好き。
シンプルなのに美味しい。
ここ最近は、ヤマメシは手抜き。食材持っていくのも重いし、なにより時間が掛かる。行動距離の長い山歩きのときは、もっぱらお湯だけで済む食事に、いつの間にかなってしまった。よってクッカーもお湯沸かすためだけの最低限のモノになっている。


東海自然歩道の「最高標高地点」というのがありました。これ、高尾山とかでよく見かける道だよね。富士の樹海まで繋がってるんだよね。確か。


焼山登山口から蛭ヶ岳への道は、全般的に樹林帯の中を歩くんだけど、時々、眺望が開ける。冬の澄んだ空気では遠方まで視界が行き届く。冬の富士はほんとに綺麗だ。この山行で、うっかり富士山山頂で買った手ぬぐいをなくしてしまったので、今年は手ぬぐいを買うために登ろうかな。


木々の間から、蛭ヶ岳と蛭ヶ岳山荘が見えてきた。まだまだ遠いなぁ。
蛭ヶ岳直下の登りも結構なもので、後ろを振り返ると一気に視界が開ける。


山梨方面の山並を拝める。


やっと蛭ヶ岳山荘が見えてきた。
蛭ヶ岳山荘は、蛭ヶ岳の山頂にあるので、登頂の喜びと宿泊地への到着の安堵感とを一緒に味わえる。


いままで写真などで見ていたモノを、直接、自分の目で見られるなんて幸せだ。


では、本日の宿泊先の蛭ヶ岳山荘へ


と、その前に、先程の山頂直下の登りで抜かした歩荷さんがあがってきた。
凄いよなぁ。


蛭ヶ岳山荘で受付を済ませると、なんと
モニターで山荘の宿泊者向け案内が流される。他は小屋番さんが説明してくれるけど、蛭ヶ岳山荘はこれだ。しっかりパワポで作りこんでた。これいいと思う。
言い忘れとかないもんね。モニター放映が終わると、近況などを口頭で教えてくれた。
とても好感が持てる。



カレーライスが気になる。
どこの山荘へ泊まっても、カレーライスが出てくればいいのに。
変に気どった食事よりも、カレーで満足です。

どんどん陽が落ちてゆく。


空の色が、変わってゆく瞬間っていい。
山などの高いところにいないと見られない景色。


明日歩く、丹沢山方面への尾根。
きっと、いい景色が見られるんだろうなぁ。


富士山横に沈む夕陽
綺麗すぎだ。


夕陽を見たら、小屋に戻って夕食の時間です。
蛭ヶ岳山荘の夕食は、事前の下調べではカレーとおでんのローテーションだった。筆者は大のカレーライス好きなので、この日もカレーライスを期待していました。しかし、小屋番さんから衝撃の一言が。「冬はね。毎日、おでん!」
お。もう凹むね。

気を取り直して夕食。
ご飯と副菜、お味噌汁などはおかわり自由。おでん🍢はこんな感じ。


もう、ビールが進む。
あと、パイナップルが美味かった。
山小屋のご飯って、なんでおでんが多いんだろう。他でも結構あるよね。


食堂の横には自炊室兼乾燥部屋があります。素泊まりの人はここでストーブにあたりながら食事が出来ます。ここがとても居心地が良い。

ちょっと残念だったのが、この自炊室は喫煙スペースにもなっていて、服を乾かすために吊っておくとタバコや食事の臭いがついてしまうとこ。喫煙はやっぱり外にした方がいいと思う。もうそういう時代だよね。


さてさて、夕食のおでんを食べたあと、自炊スペースへ移動して酒盛をはじめた。この燻製肉炙るとうますぎる。ユニフレームの焼き網考えた人は素晴らしいよね。


呑んだくれてると、小屋番さんが声をかけてくれた。「もうすぐ明日の天気予報やるよ!」と教えてくれた。なんとここテレビが映る。
そのあと、蛭ヶ岳の四季を写した写真などのスライドを流してくれた。

この小屋は、サービスなどでは決して大きな山小屋には勝てないかもしれないけど、固有の良さを提供してくれる山小屋だと感じた。なによりも小屋番さんとの距離が近い。気軽に話しかけられる。
これからは、冬場はテントやめて小屋泊にしようかな。
夜も暖かいし、何よりも朝が楽だ。呑兵衛には断然こっちをオススメする。
翌朝の出発が7時とかでも問題ない場合には検討しよう。

また、いつか泊まりにいきたい山小屋。


消灯時間前に、夜景を撮影した。
東京方面は、眩い光が溢れている。


そして、夜空を見上げると月の周りに円が出来ていた。
こんなのいままで見たことがない。
とても不思議な光景が夜空に広がっていた。
これは悪天候の前触れだろうなぁと予想。明日の天気が心配だ。

外の気温は、氷点下7度前後。
山小屋内の寝床も氷点下3度ほど。

明日の朝は、きっととても寒いんだろうなぁと想像しながら、寝床に入ると早々眠りに落ちた。