9月初旬、登山日和の週末に向かったのは山梨県の岩山でした。
土曜日の早朝、渋谷駅で乗換える。
まだ5時頃だけど、人でごった返している。
私が10代の頃の渋谷は、とてもじゃないけど夜中はセンター街は歩けなかった。
随分、平和になったなぁと考えながら通り過ぎてゆく。
この日は、早朝の都内から車を走らせて瑞牆山荘の無料駐車場へ向う。約3時間程度のドライブ。途中、中央道がすごく渋滞していて少し時間を食ってしまった。駐車場に着いたのは予定より遅い9時30分頃になってしまった。こんな時間だと、もう駐車場は満車で路肩に車を停めることになるだろうなぁと予想していたが、タイミングよく駐車場を出ようとしている車があったので、声を掛けて暫く待ってそこへ車を停められた。
なかなかの登山日和。都心では少し暑く感じられたが、駐車場まで来たら少し肌寒いくらいだ。
瑞牆山荘で登山届を提出してから、前の登山口へ足を進める。今回は、富士見平小屋にテントを張って、初日に瑞牆山、翌日に金峰山へ登る予定を組んでいる。
登山口から暫く歩くと、目の前に瑞牆山が広がる場所に出る。ここからの眺めが私は好きだ。目の前にどどんと迎えてくれている感じが堪らない。
富士見平小屋は、登山口から約1時間の場所にあり、テント泊初心者には優しい道のりです。また、水も豊富に湧いており、凝ったヤマメシを楽しむことも出来る。この日もオジサン達や大学のサークルの宴会っぷりは凄いものがあった。楽しいのはいいことだが、ほどほどでお願いしたい。
今回はルナソロLEをチョイス。やっぱりしっくりくる。とても快適だ。
テン場は、100張りは張れそうなほど広く、樹林帯の中にあるため陽射しもなくとても快適だ。この日の夜もカラッとした空気で、ほとんど結露はしなかった。久しぶりにシュラフの中でぐっすりと眠れた夜だった。ただし、近くにいた大学のサークルの集まり20名くらいは、21時以降もガチャガチャ煩いし、横の人達も2時頃から話しながら出発準備をはじめてとても煩かった。おかげで3時起きのつもりが2時に早起きてしまった。こういう人たちは、他の人に気を遣うということが念頭にないのだろうか。個人山行が増えマナーを先人から教わらないのも問題だなぁ。
テントを張り終えたら、瑞牆山へ向かう。13時30分と若干時刻が遅いが、最低限必要な装備だけをサブザックに背負って向かうので、コースタイムより大分速いはずだ。
あっという間に、山頂に到着。途中親子登山を楽しんでいる人達と多くすれ違った。子供達の身体の軽さがとても羨ましいく思えた。
ポツンとある山頂標識。
八ヶ岳は、赤岳辺りから雲に隠れてしまっていた。雲の間から差し込む光が幻想的で素敵だ。
さらっと、富士見平小屋へ戻ります。
さらっと、富士見平小屋へ戻ります。
もう、喉がカラカラなのでとりあえず富士見平小屋へなだれ込み、ビールを頂くことに。ここはランプのお宿です。ご主人夫妻とお子さんで経営なさっているそうです。ご好意で小屋泊の方のご飯の時間まで、食堂スペースをお借りして、富士見平小屋オリジナルの地ビールを頂きました。
瑞牆ビールはスッキリとした飲み心地でドンドン身体に流れ込んでいく。富士見平小屋ビールはポップの効いたボディ感ある飲み心地だ。あとロッククライマーというのもあったが、ちょっとお高いので諦めた。
ビールを呑んでる最中に、小屋のご主人と話す機会があった。その際、ネットで下調べをしていると「小屋の人に怒鳴られた」みたいなコメントや、「ダメな小屋だ」みたいなコメントを目にしたので、実際、どうなのか直接尋ねてみた。ご主人いわく、やっぱり怒鳴るらしい。それはマナーの悪い人や非常識な人へで、他人に迷惑を掛ける人にはそれなりの態度で臨む感じだった。登山は、その人だけの問題ではなく、もし遭難したら救助に行く人間も危険に晒す。だから、甘い人には厳しくなる。ご主人は、そういった昔ながらの山ヤさんという感じがした。
また、その昔の事件についても口を開いてくれた。事件後の小屋の有様や立て直しの苦労など、聞くのを躊躇うような事も聞くことができた。貴重なお話を聞けてよかった。私は、こんなご主人の人柄のなかに優しさを感じた。
ネットを通じてなんでも調べられる時代になってきたけど、人伝いに聴かなければ知ることのできないこともある。山歩きをしていて、様々な人と話す機会が増えた。何気ない会話から刺激を受けることもある。巡り合わせですね。
ネットを通じてなんでも調べられる時代になってきたけど、人伝いに聴かなければ知ることのできないこともある。山歩きをしていて、様々な人と話す機会が増えた。何気ない会話から刺激を受けることもある。巡り合わせですね。
さて、小屋泊の人たちの夕食時間が近づいてきたので、食堂スペースから退散して、これまたご主人のご好意で、外にある小屋泊者の自炊スペースタープスペースをお借りして夕食を楽しんだ。
今宵はチーズフォンデュ。まずソーセージを焼いて下準備。
パンも炙ってやるとかなり美味い。
肝心のチーズフォンデュを撮り忘れてしまったので、写真がないのが残念。
途中、オジサン達の飛び入りもあったが、20時まで楽しんだ。ちなみに富士見平小屋のテント場は20時30分が消灯時刻です。それを超えて騒いでるとご主人に怒鳴られるので注意。笑
翌日、4時にテント場をスタートして金峰山へ向かう。
歩き始めは真っ暗な山道だが、やがて日が昇り明るくなりだす。
陽に照らされる瑞牆山がとても綺麗だ。
道端にあったこれは何でしょうか?
大体、3時間くらい歩いて、金峰山の山頂が見えてきた。五丈岩も視界に捉えた。
山頂に到着。360度のパノラマが広がる。
よく見かける写真のアングルの場所
ちょうど、岩の上に登っている人達がいた。
ぱっと見は、簡単に登れそうな感じだと思っていたが。実際に立つと、これが意外に難しい。足場が少なく途中までしか登れなかった。
途中から下を見るとこんな風景が広がっている。
金峰山荘で買った期限切れの訳ありコーラ。
なんと、お値段100円でした。
やっぱり美味いよ山コーラ。
端っこの方に山頂標識がありました。
五丈岩へチャレンジするのを諦めて、富士見平小屋へ戻ります。帰りの足取りはとても軽やか。あっという間に戻れちゃう。ちょうどお昼時。鹿肉ソーセージのカレーはなんとお値段1800円!凝ったカレーでしたよ。
高級カレーを横目に、私は銀座カリーのイオンPBソーセージトッピング!
これが私のテント泊の定番食です。
お湯さえ沸かせれれば美味しく頂けます 。後片付けも楽だし。
食事を終えたら、テントを片付けて、瑞牆山荘まで40分ほど掛けて降ります。
あっという間に駐車場に到着。
増富温泉に寄って汗を流して帰ります。
ここの温泉、温度が低いので、じっくりと浸かって身体の芯から温まる感じがします。なかなか人気の温泉のようですね。
温泉を後にして、帰路につきますが、この日の中央道の上り車線渋滞は凄かった。小仏トンネルを先頭に32キロとヘビーでした。ほんとこの場所の渋滞はどうにかならないものかと。
23時くらいに都心に戻り、無事に帰宅。
ベースキャンプ型の山行は、身体への負担が少なくて、とても楽でした。荷物が軽いといかに楽に歩けるかを実感した山歩き。これから、もっと道具の選択を考えていきたいと思います。
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