「#南アルプス行って来た」     


 
8月下旬の週末、甲斐駒ケ岳と仙丈ケ岳へいくことになった。
金曜日の夜から、中央道をひた走り仙流荘を目指す。


朝4時、仙流荘へ到着。ここから先は、マイカー規制のため車を停めてバスで北沢峠まで移動します。広河原からも北沢峠へ行けますが、北沢峠へ着くのが1時間遅いので仙流荘側からにしました。


まだ、真っ暗な頃から車はどんどんとやってきます。私達が行った4時頃でギリギリ上の駐車場に停められる感じでした。この駐車場の他に道路反対側に巨大な駐車場もあるので駐車場に困ることはないかと思います。
事前の下調べをしていて思いました。マイカー規制をするのなら、マイカーに代わる代替手段をしっかりと行政側は講じてほしいと。バスの始発運行時刻も遅いし、本数も少ない。また広河原からの乗継は悪いと思います。マイカー規制の目的は自然保護にあるわ訳で、早朝の乗入れを規制目的としている訳ではないはずです。バスの運転手さん達は、朝が早くなってしまいますがそのぶん仕事も増えると思います。私が乗った仙流荘側からのバスはとても良かった。行きも帰りも運転手さんが感じ良い人でした。あと、荷物分の料金を取るのなら、しっかり荷物を置けるスペースをバス内に確保すべきではないでしょうか。膝の上に置いていても料金を取るのはおかしい気がします。一体何にお金を払っているのか曖昧です。マイカー規制は悪い事ではないので、しっかり代替案を行なって欲しいですね。


始発バスを待つ人々。結構な行列ですがバスは沢山あるので座って行けるんじゃないかと思います。補助席まで埋まったら次のバスって感じでした。


北沢峠へ着いて、徒歩10分ほど歩くと今回のテント場がある長衛小屋へたどり着きます。最近、建て替えたばかりなのでとても綺麗でした。トイレもとても綺麗でした。ここはご飯類の販売はしていないようでした。私は山小屋で牛丼を食べるのが好きなので、ちょっと期待していましたが残念。あと。シャワーがありました。


テント泊の受付を済ませてから、テントを張りに行きます。私達が着いた頃でも、すでに前日からのテントがいくつも張られていました。テン場は広く、100張位は余裕そうです。



この日は、天気が悪く朝方は雨がパラついていていました。私の今回のテントは、アライテントのトレックライズ1をチョイス。長衛小屋のテント場はペグが効かないというのを以前から散見していましたので、ルナソロを持っていくのをやめました。実際どうかというと、確かに地表から5センチくらいのところから硬くペグが刺さらない感じでした。他を見渡してみても皆さん石を使って固定しているが多かったです。ここで、持参したフリーライトのネイルペグを使ってみましたが、見事に硬い石を砕いていました。さすがフリーライトといった感じですね。



テントを張ったら、すぐ横の小川へ持参したビールなどを冷やしに行きました。すでに保冷スポットが作られており、そこを使わせていただいてビールたちを冷やします。後ほど戻ってきたときにはキンキンに冷えていることを期待して。



私のトレックライズ1は、ガイドラインをローカスギアのダイニーマラインに変えてあります。アライの純正だと他の人と区別がつかなそう。長衛小屋のテント場に張られたいたテントは、比較的メジャーなものばかりでした。散策したけど、面白そうなものは一部だけ。



テントを張ったら甲斐駒ケ岳へ向かいます。はじめは沢沿いを遡上していきます。南アルプスの水が豊富な緑がとても神秘的で綺麗でした。



雨上がり地表に、白いベールが掛かります。この中に歩いていくととても水々してくて体の中から潤う感覚でした。



樹林帯を抜けると景色が一変します。ガレガレの岩綾帯が広がりはじめる谷を通過します。おそらくここは風の通り道で、岩がむき出して残ってこうなったのではないかと思います。自然なんだけど不自然な光景でした。



1時間ぐらい歩いたところで、仙水峠の分岐に着きました。右に行くと1時30分で栗沢山へ、左へ進むと1時30分で0駒津峰へ。どちらも急登です。けっこう登るのも降りるのも辛かった。



駒津峰で一息ついて甲斐駒ケ岳側を見上げてみると。



ちょっとガスガスで甲斐駒ケ岳のピークは確認できませんでした。ここからの道は尾根伝いにアップダウンを繰り返す感じで進んで行きます。歩きやすい道とは言えない感じでしたよ。



人気の山だけあって、人が絶えません。もうピークへ行って戻ってくる人も沢山いた。



これは、なんという植物でしょうか?どこかでこれと同じ写真をみた気がします。エアプランツ?というコメントと共に。



しばらく道なりに進んで行くと、破線ルートの直登コースと実線ルートの巻道ルートの分岐に差し掛かるんですが、ここを見落とす人が沢山いました。私も見落としてちょっと進みました。明らかに「ヘルメットいるだろここ!」という岩を登って行きます。登っているうちになんか違うぞ?と気づきました。巻道は花崗岩の白砂が広がる幻想的な空間を進みます。青空に白砂は海岸をイメージできそうな光景です。



山頂が見えてきました。朝の雨が上がり青空が広がり始めます。でも足はとても重かった。



山頂の祠ですね。とても神々しい空気が周囲を引き締めていました。甲斐駒ケ岳は昔から信仰の対象としての山です。私は信心深くないのでこういった神社仏閣の歴史について無知ですが、いろんな山に行くたびに何かしらの神様に出会えるので、事前に色々調べることも楽しみになりかけています。いく先々の歴史を知ることは旅を深くしてくれます。



鳳凰三山が向かいに見えます。綺麗な山々ですね。



地蔵岳のオベリスクがしっかりと確認できました。あちら側も歩きに行きたいなぁ。



鳳凰三山から右に視界を移すと、北岳が鎮座しています。その先は農鳥か間ノ岳か。南アルプスの主峰を視界に入れながら、自分が歩く姿を想像します。今年は行けるかなぁ。



山頂標識は、薄れて字が読めないほどです。



山頂でゆっくりしていると、どんどん雲が晴れて青空が広がっていきました。北岳の頭もお目見えして、青と白と緑の光景が目に優しく入ってきます。ちょっとゆっくりして下山をはじめます。下りもまぁまぁ疲れました。

山頂から、来た道を戻りテントん場に帰還しました。夕食を仲間と楽しいみながら南アルプスの自然を実感します。とにかく水が豊富ですね。美味しいし。夕食はハヤシメシでした。まあまあですね。



夜の帳が降ります。川のせせらぎが心地よく、そっと眠りに誘われました。


翌日は、ぴーかんです。仙丈ケ岳へ登る予定で、3時30分に起床してテントを撤収し、こもれび山荘に荷物を預けてスタートしました。

あれ、なにか身体が凄く重いぞ?と朝一から異変を感じました。2合目まで登ったところで、なんとなく危険を察知。嫌な予感がしたので早々に下山を選択することにしました。意外にもあっさり山頂を諦めた自分に少し驚きながら来た道を引きかえして行きます。この帰り道でピンチに遭遇しましたが、なんとか切り抜けました。備えあれば憂いなし。スコップは役立ったよバーニー。



時間を持て余したので、再び、テント場に戻り、テントを乾かしながらもう一眠りしてやりました。もう日が昇ると暑い。テントの中が猛烈に暑い。2時間ぐらい寝てから目が覚めてもまだ時間がある。そこで、テン場散策第2弾を実施。



昨日、発見したローカスギアのクフ・タイベックとtraptentのmomentは、ひとり登山部の丹野さんとアトリエブルーボトルの辻岡さんのもの。偶然、同じ場所に来てたようです。両方ともいいテントですね。線が綺麗だ。お二人は、栗沢山と仙丈ヶ岳へ登られたみたいです。



この日は、ブルーボトルのハイカーTとソックスを身につけていました。最近は、このスタイルが多いのかな。時間に余裕があったので栗沢山に行けばよかったな。思いつかなかった。


↓ひとり登山部さん



宇多田ヒカルさんの方はこっち




両方ともいい映像だなぁ



テン場からの景色がとても綺麗でした。青空と色とりどりのテントたち。



もうダラダラな私は、洗濯と乾燥に励みました。



いい時間になったので、こもれび山荘へ移動します。


バスの時刻表はありますが、人が溜まっていたからか、1時間近く早くはじめのバスが出ました。そのあとも事前予約のツアー客を載せた余り座席に一般の人を載せて定時よりも早く仙流荘へ向かってくれました。おかげて1時間ほど予定を繰り上げられました。
 


バスの車内で、今回投入したトレイルバターの残りをチュウチュウ食します。これ旨し。止まらない。もう毎回これを持って行こうと思います。



高速に乗る前に温泉へ寄って汗を流します。ここ尾白の湯はよかった。

その後、池袋に戻っってから、千葉ボーイのソウルフードなりたけへ視察に向かう。お店に入って券売機で味噌ラーメンを買おうとするも、売り切れと表示されている。はぁ?とちょっと半ギレした。ここ数ヶ月なりたけの味噌ラーメンが食べたくて仕方がなかったので怒り爆発だ。せっかく都内で食べられる池袋に来たので寄ったのに味噌だけ売り切れとはなんだ!なりたけって言ったらみそらーめんだろう。おいおい。仕方がないので醤油を頼んでしまったよ。悔しかった。仙丈ヶ岳を諦めるより悔しかった。負けた。リベンジだ。


でも、醤油も美味しかった。

なんか、だめだめな山行でしたが、まぁいいか。
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