Mac OS Big Surが公開されましたね。
早速アップデートしてみたところ、飛んだ落とし穴に落ちたエピソードです。ほんと困った。
※このエントリーは、Davinci Resolveを使っている方向けに書いています。
2020年11月、Appleは 、Macの最新版OS「macOS Big Sur」をリリースしました。私も早速iMac2017にインストールしてみました。そして、Davinci Resolve17.0PB1もインストールした。すると、なんとダビンチの挙動がおかしい。カクカクしか動かなくなってしまった。これはどうしたものか。
・私のMac環境
私は、この環境下で写真現像や動画編集を行っています。eGPUを使っている方はそう多くはないと思います。ギュイーンさんもほぼ同等構成で使ってきましたね。あの動画を観るとeGPUのパワーを理解してもらえるかも。ブラックマジックデザインのeGPUではなく、レイザーコアにした理由もより強力なGPUを使えたからです。5700XTは、現時点ではMacで使えるGPUでは最強です。◇PC
iMac 27-inch 2017 3.4GHz クアッドコアintel Core i5 メモリ64G Radeon Pro 570 4G

◇外部ディスプレー
eGPUのDPに繋いでディアルディスプレイとして使っています。このディスプレイ、なんと27,900円で4KHDR10対応なんですよ。すごくないですか?
一応、お値段の割にはよく使えています。ただし、ドット抜けで2回交換しました。
JN-T2888UHDR 4K HDR対応 28型ワイド 液晶ディスプレイ
◇eGPU
こいつがあるとめっちゃ心強いです。動画の書き出し速度はぐっと上がる。
Razer Core X + MSI Radeon RX 5700 XT EVOKE OC
Razer Inc.
2018-02-28
◇キーボード&マウス
ロジクール アドバンスド ワイヤレスキーボード KX800 MX KEYS
ロジクール ワイヤレスマウス 無線 マウス MX Master 2S MX2100sGR
Logicool(ロジクール)
2019-09-27
・Big Surにアップデートして生じた不具合
・起動時間が遅くなった。・起動時にBluetoothキーボード&マウスの接続が不安定になった。
・Chromeが勝手に起動するようになった。
・Davinci Resolveが正常使用できなくなった。
・Davinci Resolveの挙動がおかしくなった
このエントリーでは、この点について掘り下げて書きます。もし、同様の症状でお困りの方がいましたら、参考になればとい思います。まず、Davinci Resolveですが、私の環境下では「Davinci Resolve Studio 17.0 PB1」を使用しています。※当初は、17.1をインストールしていましたが、ブラックマジックデザインのサポートの方から、17.0を使う様にとご指摘いただきました。
なお。Davinci Resolveの.17は、Intel Mac用の「17.0」とM1チップMac対応用の「17.1」があります。17.1は、先日発売されたMacBookAir(M1 2020)、MacBook Pro(M1 2020)、Mac mini(M1 2020)が対応機種らしいです。
では、どう挙動がおかしくなったかというと、「カクカクとしか動かない。」「動作が数テンポ遅れる。」といった感じで、どうも性能不足のときのような感じで動作します。通常使用が出来ないほど遅いです。
・私が改善のために試したこと
①Davinci Resolveの再インストールとヴァージョンダウン→再インストールは、変化なし。
→Davinci Resolve studio16の最新版を再インストールしたところ、なんと、データベースが消えました。BMDさんの注意書きにもありますが、16から17にするとデータベースが変わるらしく、16では使えなくなるそうです。そのため、必ず16のときにDBのバックアップを取っておく必要があります。私は消えてから知ったので、戻る道がなくなり、再び17.0にしました。DBは復活しました。
DaVinci Resolve Studio17.0についてデータベース管理に関する重要な情報この時点で、eGPUを外すとダビンチが正常使用できることを確認しました。
DaVinci Resolve 17.0では、DaVinci Resolve16.2.7以前のバージョンからデータベースをアップグレードする必要があります。アップグレードを実行する前に、既存のデータベース(DiskDBとPostgreSQLの両方)をバックアップすることを強くお勧めします。
なお、ダビンチ以外の他のアプリ等での不具合はありません。
②macOSの再インストール
いろいろとググっていたら、「eGPUを着けたままmacOSをアップデートすると高確率でトラブル」というのを見つけました。確かに、私もeGPUをつけたたまアップデートしていました。そこで、eGPUを外して再インストールを行いました。その結果、なんと、DaVinci Resolve Studio17.0が正常に使える様になりました。
しかし、しばらく弄っていると再び、不調に戻りました。
③DaVinci Resolve Studioの設定を確認する。
ダビンチの「環境設定」→「メモリー&GPU」内の「GPUコンフィギュレーション」を確認します。GPU処理モードのチェックを外して手動にします。そして「Metal」を選択します。
「GPU選択」はチェックを入れて自動にします。iMacの場合は、内部GPUと外部GPUの2つが表示されているはずです。製品名の左側のチェックボックスは、使用の有無です。自動にチェックを入れると製品名がブラックアウトします
ここで、私は、このトラブルの原因がなんとなく分かってきました。GPUの製品名の一番右側の蘭にディテール「メインディスプレイGPU」という表記がありますが、これがeGPUになっています。eGPUを外すと内臓GPUに「メインディスプレイGPU」が表示され、正常に使えるようになります。つまり、ここに何かしらの原因があり、iMac本来のGPUを使って表示させれば正常には使える。そうだとすると、eGPU使用時に「メインディスプレイGPU」が内臓GPUに設定されてばいいのではないかと。eGPUを外すとこの様に表示され正常に使えます。
しかし、eGPU選択のチェックマークを外して再起動しても変更されません。なぜなのか分からず、ここで再びBMDのサポートへ電話してみました。対応いただいたのは、みなさんご存知のOさんでした。チュートリアルで聞き慣れた声でサポートしていただきましたが、解決策は見つかりませんでした。
電話を終えて、しばらく、考えてみました。もしかしたらこれかな?
Macでは、eGPUを使用する際、各アプリの情報から、「外部GPU優先」にチェックを入れて使います。(参照 Appleサポート「Mac で外付けのグラフィックプロセッサを使う」)
これを外すとどうなるんだろう?

外してみまました。すると、なんとメインディスプレイGPUが内部GPUの方に表示される様になり、そして、ダビンチも正常に動作する様になりました。
⑤eGPUの性能を使い切らないという問題点
DaVinci Resolve Studioは正常動作するようにはなりました。しかし、GPUの使用履歴を確認すると内部GPUは天井に張り付きますが、eGPUは半分も使われていない状態です。これではeGPUの性能を十分に発揮していないのではないかと思います。
・まとめ
以前のバージョンでは、外部GPU優先にチェックを入れて使っていても問題なく動作していたので、このトラブルの原因は、Big SurかDR17かのどちらかにあり、他のアプリは問題ないのでDR17に原因があるっぽいきがします。BMDのOさんに、本社に確認していただいているので、いづれは解決するとは思います。しかし、しばらく作業効率が落ちそうです。早々に解決したい
早くM1チップiMacが登場して欲しい。
ここまで、お付き合いありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (4)
個体の差ではなくソフトウェアの欠陥ということが分かったので
少し安心しました。外部GPUが使えないと効率が落ちるので困りました
コメントありがとうございます。
この件なんですが、なんと、つい先日に解決をみました。
続報もこのブログに書いてありますので、そちらも是非ご一読ください。
こちらはOS カタリナで、eGPUはBlack Magicのものを使っています。
この記事に辿り着き、外部GPU優先のチェックを外したところ、無事ダヴィンチ17が通常動作するようになりました。
同じく、ダヴィンチ16に戻すこともできず、途方に暮れていました。
本当にこちらの記事に辿り着けて良かったです。
感動のあまり変な文章になってしまいましたが、どうにか感謝を伝えたくコメントしてしまいました。
ありがとうございました。
コメントありがとうございます。
BMDのeGPUでこの現象は、ちょと辛いですね。BMDにしっかりサポートをお願いしたいところですが、おそらく、この自象の原因はApple側にありそうです。最新のiMacのXT5700でも不具合出ているようなので、その辺のソフト面になにか問題がありそうです。早々になんとかしていただきたいですよね。DR17.1正式版でも、動作変わらずで残念です。