赤坂で「七ツ石山展」が開催されているので、お伺いしてきた。


  雲取山の鴨沢ルートから登る途中にある七ツ石小屋と七ツ石山。雲取山への最短ルートからは外れてしまうので、巻いてしまう人も多いかもしれない。しかし、その山頂に七ツ石山神社があり、七ツ石小屋ではテント泊が楽しめる場所で、夜中に山頂に行くと星空がよく観える隠れスポットだ。
  そんな七ツ石山に関しての写真や水彩画、ペン画の展示会が、東京都赤坂のドイツ文化センターで催されている。最寄駅は、東京メトロ半蔵門線か銀座線の青山一丁目駅で、徒歩5分程で会場に着く。入場は無料。エントランスを利用した小規模な展示です。


 場所を調べていたら、「文化センター」と「文化会館」がヒットするが、同所のHPは前者で、建物入口の標識は後者だった。なんでだろう?建物名がドイツ文化会館で、入っている機関名がドイツ文化センターなのかな。理由があるのかもしれないけど、どちらか統一すればいいのに。紛らわしい。丹波山村が、なぜドイツなのかも不思議。


  建物の外観はこんな感じ。平日だったので人はまばら。


  建物へ入ると正面のエントランスで七ツ石山展が行われていた。 


エントランスの壁に、水彩画、ペン画、写真、解説が展示されている。


  鴨沢ルートを歩いたことがある人ならば、見たことのある景色の水彩画、ペン画、写真が並ぶ。


  そして、解説をよく読んでいくと、その場所の由来や説明がとても面白い。


  いままで知らなかったけど、鴨沢ルート上には7つの祠が有るんだね。ルート上に有る祠は目につくので知っていたけど。他は知らなかったな。次回歩くときは、探しながら歩いてしまいそう。


  狼のペン画が展示されている。丹波山村で売っている手拭いのペン画と同じ玉川麻衣さんという作者さんのものだ。鋭いタッチで描かれており神秘的なイメージの作風という印象だった。中でも展示されていた堂所の狼のイラストが印象的だった。伝承で堂所付近は、「敗走した平将門について歩く妻が、体調不良になり、足手まといになることを懸念して自害した場所」と言われているそうだ。ペン画では2匹の狼がそれぞれ「矢」と「腕」を咥えている。この絵がなんとも印象的だった。それに、ペン画集のなかにも気になる作品がいくつかあった。


 先に進むと猟師さんの写真もあった。三条の湯辺りを歩いていると、よく発砲音が聞こえてくるのを思い描く。


七ツ石山神社についての展示物。



 丹波山村で売られている手拭い。ニホンオオカミは、信仰の対象とされていたり魔除けとしても用いられたりしている。こちらの展示会会場でも販売していたが、丹波山村か七ツ石小屋に行ったときに現地で購入したほうが思い入れが深くなるので今回は購入せず。 良いデザインだ。
 



 

七ツ石小屋のTwitter 

丹波山村のHP 

丹波山村協力隊担当さんTwitter 

玉川麻衣さんimgrum 
http://imgrum.me/tag/七ツ石神社

 山歩きや里歩きをするとき、その土地の歴史などを知っていると、歩くときの感触も違う。より良い旅のためには、その場所を知り、その土地の人を知ることが大切だと思った。 情報が直ぐ手に入る世の中だけど。アナログな繋がりが世界を広げてくれることもあるかもしれない。

※会場の写真等は、主催者の方から許可を得て撮影し、ブログに掲載しています。
  

帰りに渋谷のappleへ寄り道したら、斜め向かいにこんなモノがあった。
金田だ。もうすぐAKIRAの時代なのか。

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