平日の午後から、奥高尾の城山へ出掛けしてきました。午後遅くからスタートしたこともあり、土日とは違う、人がまばらで静かな自然を贅沢に堪能できました。
良く晴れた平日の午後。JR高尾駅からバスに乗って小仏バス停を目指す。車内には近隣住民の方と年配のハイカーさんが2名のみ。
バスに乗って気づいた。「あれ~、何か違うような。」「おっ。車内の内装がいつものバスとは違う」。シートはグリーンで、天井などは木目調シートで、車内照明は暖色系でと、車内は落ち着いたお山カラーで飾られていた。これはなかなか良いんじゃないかな。落ち着いたか感じがしてとても好感が持てる。
さて、小仏バス停に到着、準備を終えてハイクアップ。しばらく林道を歩き、山道へと進んでゆく。
途中、このお花をよく目にしました。「シャカ」というお花らしいです。緑の中に白がよく映える。
バス停から、ゆっくりと50分ほど歩いて小仏峠まで上がってきた。たぬきさんの置物の中にうさぎがいた。こんなの前からあったかな?小仏峠は久しぶりなので記憶が曖昧。無かった気がするけど。どなたかが置いたんでしょうかね。
城山方面へ足を進める。平日の午後なので、トレイルに人はほぼおらず、すれ違ったのは数人だけ。緑が鮮やかに輝くトレイルを踏みしめて歩く。奥高尾の道は、人が多く歩くためか、良く踏み固められた道だ。眺望は無いけれども気持ちよく歩ける。
綺麗に生え揃っている木々たち。自然に存在する線は、どれも美的で違和感がない。見ていて目に刺さる都心とは大違いだ。
小仏城山までやってきた。天狗さんの横にある物。こんなのあったかな?これもまた記憶が曖昧でもやもや感がなんとも痒い。たぶん、無かったと思うけどなぁ。
城山の茶屋は、風情があっていい。沢山の登山客が通り過ぎていく道の茶屋。平日でもやっている。
ベンチも新しく増えた?か、入れ替えたか?綺麗なのが並んでいた。気のせいか座席の数がどんどん増えてゆくような気がする。
ベンチに腰を下ろして遅いお昼。モンベルで新しく発売されたリゾッタシリーズのガーリックリゾッタ。筆者はこの手のアルファ米は、袋のまま食べるんだけど、このリゾッタ、ベチョベチョのままで、イマイチ感が否めなかった。本当は、皿に出して食べるのかもしれないけど。
湯沸かしはこれ。この組み合わせは軽量コンパクトで重宝する。ベストバイだろう。極小のチタンバナーとエバニューの400FDにアルミフォイルの風よけは最良の組み合わせ。お値段も財布に優しいので、はじめにお湯だけ沸かすために買うバーナーとクッカーとしてお奨めです。
食後に「いつものコーヒー」を淹れて一息つく。贅沢な時間を堪能した。
高尾山へ移動。土日からは考えられない貸切り状態。鳥の鳴き声が良く聞こえるほど静かだ。静かすぎて鳩が寄ってきてしまった。普段、人から餌を貰っているようで人によく慣れているようだった。
かなり近くに寄ってくきた。危機感がないのだろうかこの鳩は。
でも、押しに弱いので、持っていたトレイルミックスナッツを砕いて地面に置いてやる。すると凄い勢いで恥から拾って食べていく。食べ終わると催促するようにこちらに寄ってくる。なんともハングリーな鳩だ。仕方がないので、また、ナッツをあげる。
そんな贅沢な時間を過ごしているうちに、空は色を変えてゆく。青とピンクの狭間って綺麗だぁ。普段は日没前に下山してしまうので、テント泊するときぐらいしか夕日を高いところから観ることはない。山歩きの楽しみの一つは夕日を眺めることだと思う。ほんとうに綺麗だ。
遠目に富士山のシルエットが見える。丹沢山塊のシルエットもとても綺麗だ。この日が沈んでゆく瞬間は、目の前に広がる景色をぼーと見つめていたい。自然の中にある変化を楽しみたい。
いつもなら、ひとで溢れている見晴台も今日は誰もいない。ひっそりとした空気だけが在った。
沈む夕日を指さす輝くBOYがいた。このBOYの輝きっぷりは最高。
日も沈んだ頃、そろそろ帰ろう。6号路で降りるか迷ったけど、1号路経由で帰ることにした。夜の薬王院などを観て観たいというのがその動機だ。しかし、想像以上に道が真っ暗だ。街灯なんて無い。暗闇の中を歩く。新調したブラックダイヤモンドのリボルト2017モデルを初投入した。ジェントスのオーバル型に慣れていると丸いスポット型は視野が狭く感じてしまうようだ。しばらくは、慣れなかったが使い続けていくうちに慣れてきた。使い勝手は悪くない、充電池で使用してみたが、MAXの照度だとやはり明るい。下の写真は照度を絞った状態を写したものだ。
夜の参道は、昼とは違う光景。
金比羅尾根の見晴らしからの夜景。これも観たかったので1号路で降りてきた。ちょっとした夜景スポットですね。
1時間ちょっと歩いて、下まで降りてきた。ひとりナイトハイクはとても怖い思いをするな。
誰もいない高尾山口駅から、帰路につく。
平日の高尾山山歩はとても贅沢だった。いつもの高尾山だけど新しい高尾山。
在るモノのなかに、新しさや発見を探すのは楽しい。
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