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3日目
絶景が広がる空木岳山頂
ひたすら続く帰り道、癒しは温泉と駒ヶ根名物

■Another one




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3日目の朝陽が昇る。
今日は、家に帰る日だ。

小屋に泊まれたおかげで、昨晩はぐっすりと眠れた。空木岳の山頂で朝陽を拝むか迷ったけれど、「もう小屋前からでいいやー」という気持ちに負けてしまった。

小屋前から朝陽を拝む。とても綺麗だ。

さて、最終日の3日目は、いきなり空木岳への急登を1時30分かけて登る。そして、そこからひたすら降っていく。とても長い下りの一日になりそうだ。

では、空木岳へ取り掛かろう。
目で見ると、かなりの急登に思えた登りだが、昨晩、よく休息が取れたせいか、足速に登っていける。足取りは昨日よりも軽い。
はじめの方は、なだらかな登りで、時折、ちょっとした岩場がある。そして、序盤になると岩陵帯になり手足で登っていくようになる。

時折、休憩しながらトコトコと登っていく。

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やがて、ひと山越える。
「山頂に着いたかなぁ」と思うと、「第一ピーク」の文字が目に入ってくる。
まだまだらしい。

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高度を上げるにつれて、景色が開けてくる。
やはり、かなり美しい。今日はかなり天候に恵まれたようだ。

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1時30分ほど、急登、岩場、鎖場、ハシゴなどをこなすと、やっと山頂が見えてきた。

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南駒ケ岳方面の稜線がとても綺麗ですね。

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やっと空木岳の山頂を捉えた。

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もう少し。あともう少し。

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山頂に到着。

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なんとも美しい。
「この世界」という表現が合いそう光景が広がる。

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記念に山頂標識とバックパックを撮影した。

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山頂から少し降った場所に、駒峰ヒュッテが見える。あそこが当初の宿泊予定場所でした。すごい立地の良い場所に建ってるな。

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途中、すれ違った人など何人かと会話を交わしたら、どうやら昨日は駒峰ヒュッテの方も宿泊を断っていたみたいだ。夜20時ごろに着く人もいたらしい。
他方で、南駒ケ岳方面からきた男性は、避難小屋がガラガラでとても快適に寝れたと言っていた。あちらは穴場ルートなのかもしれない。

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ここからの景色は凄いでしょうね。
夕陽、朝陽を、どちらもバッチリ小屋前から見られそう。

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小屋の中は、とても綺麗でした。
管理人さんもとても感じの良い方でした。
昨晩は、50人くらい宿泊したそうです。

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最近、「山コーラ党」を結党しようかと思っています。笑
なんで、山で飲むコーラはこれほど美味いのか。


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振り返って見る空木岳は、登ってきた側から見るのと違い、とてもゆったりした山体に見えます。日帰りだと、こちら側から登ることになるんでしょうね。

どんどん、下っていきます。

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途中、鎖場が何箇所かありました。

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ここで飲んだ水がとても美味しかった。

樹林帯に入ってからは、陽射しの辛さは感じなくなった。しかし、虫がブンブンと凄い。道中ずっと後を追ってきてるのではないかと思うほど、ずっといる。夏の山は、この虫のプレッシャーがとても困る。どうやったら寄ってこないのか、近代科学の力でなんとかしてほしい。虫除けスプレーしても全然効かないのは何故なのか。

虫から逃げるように、そそくさと先を急いで、足早に降っていく。

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この尾根筋はかなり長い。下っても下ってもまだまだ登山口へ着かない。
高度をさげるにつれ暑さが増す。照りつける日差しが疎ましく思えた。

数時間、歩いてやっと開けた場所に出た。
どうやら、ここは山道の終着点みたいだ。

普段は、ここまでタクシーを呼べるようですが、この日は山道が閉鎖されていました。

この場所からさらに降りて行きます。
まだまだ先があった。

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やっと、登山口へ出れました。

しかし、まだ先がある。

自分の足で菅の台まで歩いていきます。
ほんと長い。

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やっと、街へたどり着き、こまくさの湯で汗を流します。ここは登山者が多かった。

登山者に優しい感じの印象を受ける温泉施設ですね。なんか、ホッと一息つける感じです。

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そして、駒ヶ根名物のソースカツ丼を食べに明治屋さんへ。

初めての明治屋のソースカツ丼に胸躍る。

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おー。これが噂のやつか。

ほー。デカイなぁ。

腹ペコだったので、がっつり頂きました。
肉が厚くて歯応えが良く美味しかった。
でも、もう少しサイズダウンしてもいいような。正直、持て余す人もいるでしょう。これは。

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ご飯を食べたら、バスで駒ヶ根駅へ向かいます。バスに揺られながら、数日前に見た光景を確認するように見返す。

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駒ヶ根駅、ここでカルチャーショックを受けました。まず、券売機が無い。どうやってチャージすればいいのか迷う。待て待て、そもそも改札が無いし、ピッってやるヤツが無い。
しばらく、辺りを見渡して現状を確認した。なるほど、ここは窓口で乗車券を買うのか。

スマホで帰りのルートを調べてみると、なんと鈍行だと新宿に23時頃到着予定とな。それはちょっと遅いなぁ。ということで、中央快速特急のあずさやかいじの指定席を取ろうと思ったが、この日は3連休の最終日。指定席が空いてるわけもない。しかも、みんなが都心に戻るであろう時間帯。きっと自由席も埋まっているんだろうなぁと脳裏を嫌な予感がよぎる。

案の定、窓口のおじさんに、満席だと言われてしまった。

しかたがないので、自由席の特急券を買うことにして、ローカル線が来るのを待つ。

待ってる間、もっと早く帰れる方法はないかと、知恵を絞る。えきねっとで検索を掛けると、数本、遅くはなるが特急あずさに2席空席があるじゃないか。

ダッシュで窓口へ向かい、おじちゃんに、空席があるので変更したい旨を伝えると、駅の端末にもやっばり空席が表示された。さっきまでなかったのに。

もうヘロヘロだったから、都心まで、立って帰るのはキツイなぁと思っていたので、指定席がとれて良かった。

情報収集は大事だね。



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さて、ローカル線がやってきた。
なんかとても懐かしさを感じる車内だった。

奥多摩とか中央線とかとは違う、ほんとの昭和レトロな路線だ。乗ってる人が丸い。

なんと車掌さんが乗っているではないか。
車掌さんに言えば切符買えるのか。
忘れ去っていた昭和スタイル

ここで、ちょっとしたシーンを私はみた。

向かいの座席に座っていた肩まで髪が伸びた青年。おそらく20代前半くらいだろうか。ひとり分空いて隣に座っている女性が居眠りしてしまい、手に持っていた勉強道具を電車の通路に散乱させてしまった。寝入っていて彼女はまったく気づかない。その様子を青年が見て、散らばった物を拾い集めて、そっと女性の隣の空いている座席に置いてあげる。

しばらくして、青年が電車を降り、その直後、女性が目を覚ます。
手にあるはずの物がなく、辺りをみまわたす女性。

ふと、自分のすぐ隣の座席に探し物を見つける。安心したような表情で勉強を再開する。何故そこに勉強道具があるのかは考えていない様子だった。

彼女は、彼女が寝ている間の出来事を知る余地もない。そして、彼女の時間はまた流れ始めた。

その光景を見ていて、私は、なんか優しい気持ちになりました。
伝わらない優しさだけど、間違っちゃいない行いで、素晴らしい男だと思った。

人のまばらな田舎の電車の中での出来事

とても印象に残ったひとときでした。



ほっこりしてると、中央本線への乗継駅に着いた。

また、ここでえきねっとを何度も開いて確認する。
すると、何度か目で、もっとも早く帰れるスーパーあずさのグリーン席に2席空きが出ていた。

走って改札をでて、グリーンの窓口へ向かう。

窓口には「本日、あずさ、スーパーあずさ、かいじなど特急の指定席は完売です」と張り紙がしてあった。

私の前にいた人が、駅員さんに話しかけると、案の定、満席だと断られていた。

私の番がきて、携帯の画面を見せながら、えきねっとでは空席表示されてるので、そこに変更したい旨伝えると、やっぱり空いてた。

情報弱者に優しくない世界になってきたらしい。前にいた人に、私がキャンセルした席が空いているはずと、そっと教えてあげた。

というわけで、最近、導入されたスーパーあずさに乗れる事になった。しかもグリーン席に。

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指定された車両に乗り込み、座席を探す。

すると。

なんと、こんな席でした。


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なんと、車両最後尾にある車椅子利用者などが使える座席でした。通常2席あるところ1席でゆったりです。

特急などでは、最前列と最後列だと、ザックを置くスペースが確保できるので、ハイカーはこの場所を好みます。

もっとも、今回のこの座席は、もうそんな事を心配しなくても良いほど広く快適でした。笑

電車が走り始めて、しばらくして、私は眠りに落ちました。3日間の疲れと心地良い空調で即落ちでした。
次に気づくと新宿駅のホームに入るところでした。危うく乗り過ごすところだった。

無事に、都心まで帰ってこれました。

今回の旅の細かな感想等は、この次のAnother oneで書こうと思っています。

とりあえず、旅の終わりです。
新宿よ。私は帰ってきた。



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■Another one



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