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2日目 
木曽駒ケ岳山頂荘から駒峰ヒュッテへ
のはずが…

■Another one



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※今回の旅のVlog です。
楽曲を聴きながら観て欲しいです。
気に入ってもらえたら、いいね評価、チャンネル登録をよろしくお願いします。






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午前4時起床、朝陽があがってきた。

すでに沢山の人達が、小屋やテントから這い出して、陽があがってくるのを待ち望んでいる。
ちょうど、山並みの切れ間から、陽は差し込んできた。とても綺麗だ。

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朝陽を観たら、出発の準備。

この日は、宝剣岳を越えて、空木岳も越えて、駒峰ヒュッテまで脚を進める予定を組んでいる。12時間近くの行動時間と長丁場。
さて、いけるか。

そんな心持ちとは裏腹に、当初組んだ予定では朝4時出発予定だったのが、1時間ほどのんびりし過ぎてしまった。朝陽が綺麗過ぎてつい長居してしまった。

昨晩は、テント内の結露が酷く、顔の上にポタポタと雫が落ちてくるたびに、目を覚ました。やっぱり、ちゃんとルナソロは張れないと風通しが悪くて結露しちゃうんだね。また一つ学びました。モンベルの防水シュラフカバー持って行ってよかったです。足元と頭はルナソロに接触するので、結露からの水滴が滴ってきます。

ちなみに、シュラフはモンベルのダウンハガー800#3です。シュラフカバーもモンベルの「ブリーズドライテック U.L.スリーピングバッグカバー ワイド」の組み合わせです。
この時期の木曽駒ケ岳は、まだ夜、冷え込むので、フリースやダウンを着ている人が多かったです。寝具も上記の組み合わせで暖かく寝られました。夏用シュラフだとちょっと寒いかも。


木曽駒ケ岳テン場を出発!


朝5時、出発。中岳は巻道を進む。

巻道は、地図の注意書きがしてある通り、なかなか荒れていて岩場の連続の道だった。日の出前の暗いうちは通らないほうが懸命ですね。

中岳を超えると、宝剣岳が目に入ってきます。

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当初、日出前にここを通過しようと考えていました。時間の都合で、どうしても暗いうちに通過したかったからです。
しかし、1時間出発が遅れたため、陽が差し込んだ状態で超えることに。宝剣岳手前で、おじさんたちがアタックするかどうか、仲間内で相談している。「せっかくだから行こう!」と足を進めていた。その気持ち分かります。

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岩場を登っていく。はじめは軽い傾斜。そのうち、手足を使って登っていくほどの傾斜へ。

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なかなか気持ちのいい登り道でした。
何箇所か、危険な箇所もあり、出来ればヘルメットを着用した方がいいかもしれない。
ここは、暗いうちに抜けるのは難しかったかも。

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宝剣岳を抜けると、一気に視界が開ける。
これから進む道が見渡せる。雲海が広がる中に聳え立つ中央アルプスの山々たちが、とても神秘的に感じられました。



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東側を向けば、八ヶ岳と南アルプスが雲海から頭を出している。とても綺麗な光景が広がる。

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正面には、空木岳が聳えている。
青い空と緑の山が視界に広がる。

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宝剣岳から空木岳への稜線は、いくつかの小ピークを超えていく。地図や高低図を見ると、さほど上下動のない道のように思われた。しかし、その認識の甘さがこの後の苦行へと落とし込まれていく。いや、ほんと参った。

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檜尾岳までは、まぁ、なだらかな道が続く。
しかし、その先から少し様子が変わる。小さなピークを登っては降り登って降りを繰り返し、ハイマツ帯の中を突っ切ることも何度も。多数の虫が後をつけてくる。

そして、熊沢岳はグッと降って再び登る。ここがなんともきつく感じられた。宝剣山荘から駒峰ヒュッテまでは、水場で水を補充することが難しかったので、予め6リットルほど背負い込んでいた。そのため、テント泊装備と相まって背中が重く感じられた。濡れたルナソロに湿ったシュラフは重さを増しているだろう15〜16キロほどはあったのではないかと思う。もはやULではないが、水事情があるので仕方がない。

毎回、山に行くたびに、荷物の再考をするが、トレランやファストパックの様に短時間で高速移動する事を前提に荷物を省くか、長時間歩く事を念頭において備えるべきか、とても悩む。

自分の山スタイルは、どちらかといえばゆっくりと楽しみながら歩きたい方なので、どうしても後者のスタイルになりがちだ。そのため、水や行動食が多めになってしまう。

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この道は、とても綺麗だ。
ただ、見渡す世界はとても綺麗で、疲れた身体に早く来いと語りかけてくるようだった。

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先は、まだまだある。ここから空木岳があんなに小さく見えるのだから、まだまだだなぁ。

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進めど進めど、アップダウンが続く。
もう、腿の筋肉がプルプルするほど足にきはじめてきた。普段はブラックで飲むコーヒーもこのときはミルクと砂糖を加えて疲労回復を図った。まるで『エヴェレスト神々の頂き』のワンシーンの様に珈琲を流し込む。


陽射しは強い。持ってきたモンベルの日傘がとても役立った。傘の下はとても涼しい。こんなに日光がヤバイものだとは普段きずかなかった。日傘は、本当お勧めです。雨が降ったら傘として使えるし、日中は炎天下を凌げる。





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この日は、空木岳を超えて駒峰ヒュッテまで行く予定だ。だが、だんだん疲労が溜まり、予定がずれ込んで行く。

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 途中、何度もハイマツ帯が現れる。
人の通りが少ないのか、結構、道に生い茂っている印象だった。疲れていて夢中で歩いていたから、もはや何も気にせず中を突っ切る。

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景色だけは、とても綺麗だなあ。
そろそろ、今日は空木岳を超えられないんじゃないかと感じ始めてきた。もうモモがパンパンで、ピクピクしている。
しかし、空木岳直下の木曽殿小屋は、要予約の山小屋と認識していたため、どうしても駒峰ヒュッテまで行かなければならない。もしかしたら駒峰ヒュッテもダメで避難小屋まで行かなければならないかもしれない。そんな思いから、気持ちも身体もとても重い。

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目の前の空木岳が、とても綺麗な山容を見せてくれる。晴れているときより、この雲のかかった山体がとても綺麗だと感じた。

やっぱり、そろそろキツイ。
頑張って空木岳登って、駒峰ヒュッテに着くのは17時ごろかなぁ。

途中で同じペースで歩いていたおじさんや年配のご夫婦と会話を交わすと、おじさんは木曽殿山荘に予約ありで、ご夫婦は予約なしで泊まるつもりだったらしい。ちょっと驚いた。あそこは予約無しだと無理じゃないかと。ご夫婦いわく、いままで山小屋で予約なんてしたことないらしい。もう、このご時世ではその感覚は通じゃないかと思ったりしたが、口を閉じた。

さて、どうなることやらと心配になった。このご夫婦では、この時間から空木岳越えは厳しいだろう。

木曽殿山荘に到着!

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空木岳直下の木曽殿小屋が見えてきた。
もうヘロヘロだ。

14時40分、木曽殿山荘到着

ダメ元で、今夜泊まれないか聞いてみよう。
ここは、予約が無いと断られるとの書き込みを見ていたので、初お断りかと、恐る恐る小屋主の方にお伺いしてみる。

すると、

「いいですよ」

なんと、泊めてくれるという返事。

さすがに食事なしで、素泊まりだけど、今夜ここで休める事にとても安堵した。

山小屋の有難さをこれほど感じたのは初めてかもしれない。ここでダメだったら、さらに空木岳を超えねばならなかった。

小屋主さんは、評判が頷けるような真面目な方だった。ただ、私は悪い印象は持たなかった。
厳しさを持った山男だと感じた。

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この日は、私の他にも途中で疲れ果てて、予約なしで宿泊申し込みをした方が何名かいた。
私を含め、この人達はとてもついている。
先ほどのご夫婦も無事宿泊できる様で安心した。

私のあと、1人おじさんが予約なしで申し込んで、承諾されたのを最後に、その後の宿泊申し込み者は、ことごとく断られていた。途方にくれている人もいた。15時を超えても何人も宿泊申し込みをしていた。
断られた人は、この後、CT1:30の空木岳への急登を経て駒峰ヒュッテまで行かなければならない。とてもキツイだろうなぁ。
団体さんもいれば、疲れ果てた人もいた。

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山小屋の在り方を考えさせられる体験だったかもしれない。

ちなみに、寝具は3人で布団2つを使う感じで、快適に眠れた。私は、宿泊を伴う場合はアイマスクと耳栓とシルクシーツを常に持参するので、他者の音などに困ることなく熟睡できた。

このセットは、ほんとお勧めですよ。いままでも何度かお勧めしてるけど、出したお金以上の実用性と満足感が得られます。

今回、小屋の掛け布団では暑苦しく、結局、このシルクシーツのみで寝ました。適度な保温効果と透湿性で快適に眠れました。もしかしたら、私の山道具の中で、高いけど買ってよかったものベスト1かもしれない。



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この写真は、木曽駒ケ岳方面からの最期の下り道だ。ここを降りてくるとき、また空木岳へ登り返すのかと途方に暮れながらだった。

木曽殿山荘に宿泊できる事になって、ほんとによかった。
同じように予約なしで泊まる事になった、名古屋からの女性と、大阪からの女性達と話を交えながら、山小屋での夜を楽しむ。ロウロウのタビチビトート使ってましたね。

20時に小屋の電気は消える。
明日は、日の出から空木岳を目指し、その後、長い下り道を降り、下界に降りる日だ。

疲れた身体は、あっという間に眠りについた。


当初立てた予定は、大幅に遅延。
自分の見立ての甘さを痛感した日でした。

それでも、この木曽駒からの稜線歩きは素晴らしいと思う。
広がる空の大きさを実感する。


3日目に続く





■Another one



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